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【小にこだわり大を失う】

【小にこだわり大を失う】

      
牛をすられた農夫


 人通りの少ない山道を、大きい牛をひいて、わが家へ急いで
いる一人の農夫があった。

 牛は彼の最も大切な財産らしく、ふり返りふり返り、いたわりながら、
日暮れの道を急いでいる。

 やがて、農夫の後ろに二人のあやしげな男が現れ、一人が仲間に
ささやいた。

「おい、あの牛を、すり取ってみせうようか」

「おまえがなんぼスリの名人でも、あんな大きな牛じゃねー」
 相棒は首をかしげた。

「よし、それではやってみせるぞ。おれの腕前をみていろ」

 二人はスリが本職だった。

 牛をすってみせると言った男は早足で、グングン歩きはじめ、
牛を追い越し、曲がり角の小さな地蔵堂の所で姿を消す。

 農夫は薄暗い地蔵堂の角に、なにか落ちているのをみつけた。
 拾ってみると、サラの革靴の片方ではないか。

「せっかくの、すごい拾い物だが、片方じゃ使い物にならんわい」

 ぶつぶつ悔やみ言をいいながら、靴を投げすて、しばらくゆくと、
またなにかが落ちている。

 拾ってみると、先ほど捨ててきた相手の靴である。
 先のと合わせると、新品の靴一足になる。
 農夫は、しめたと思った。

「だれも通らぬ山道だ。まだあるにちがいない」
 
 牛を道ばたの木にくくりつけ、飛ぶように引き返すと、案の定、
靴はあった。

「今日は、なんと運のよい日だろう。こんな立派な靴が、ただで
手に入るとは……」

 得意満面、喜び勇んで帰ってみると、農夫の最も大事な牛の、
影も形もみあたらなかった。


※目先の欲に心を奪われて、最も大切なものを失う人の、
いかに多いことか。

心当たりありませんか?

今日も頑張りましょう。
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hayato

Author:hayato
那須塩原市で防災・防犯の会社を経営しております。安心・安全・信頼を通して地域のお役に立てる会社にしようと奮闘中です。少しでも皆様のお役に立てる情報が流せたらと考えております。

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